無脂肪などの表記でも注意が必要です
お客様からの質問
『無脂肪や低脂肪の表記のある商品を食べていれば、体脂肪は増えないですよね?』との質問を受けましたが、このように「無脂肪などの食品では体脂肪が増えない」といった誤った認識があると思いますので、詳しく説明していきますね。
無脂肪や低脂肪などの商品は、確かに「栄養成分表示」上では脂肪の数値は低くなっています。そして、最近では美味しいものも多いと思います。ただ美味しく感じるのは、脂肪を除いた代わりに味を補うための添加物が加えられていることが多いのです。
低脂肪乳や低脂肪ヨーグルト、ノンオイルドレッシングやゼロカロリーの炭酸飲料、それに低脂肪のお菓子などスーパーでよく見かけるはずです。
例えば、ゼロカロリーの飲料やお菓子の場合では、甘く感じるために人工甘味料を使用しています。人工甘味料はそれ自体にカロリーはありませんが、実はインスリンレベルを高めてしまうのです。インスリンは同化性ホルモンなので、食事からの脂質合成を手助けし、結果的に体脂肪が増加しやすくなってしまいます。
それと、ノンオイル系のドレッシングなどでは、ナトリウムが関与してきます。油分が少ないため主に塩分(ナトリウム)で補っていることが多いですが、このナトリウムが多いと体内の水分濃度を調節するためバゾプレッシンというホルモンが分泌されます。そしてバゾプレッシンは、増えすぎた塩分を調節するため水分を多く摂り込んでその濃度を下げようとするのですが、これがいわゆる浮腫(むくみ)の状態を生み出すのです。
以上のように、無脂肪や低脂肪だからといって、安心してたくさん摂取していると思わぬ体重増加や脂肪増加が起こり得ます。ではどうしたら良いかといいますと、やはり自然食で手作りの食事が一番だと思います。
最近はインスタントで手軽に摂取できるものも多いですが、添加物が含まれていることも考慮しないと「なんでこんなに体重が増えてるの??」ということになりますから、ほどほどにしておくのが無難ですよ。
参考になったでしょうかね? また会いましょう!