「何だか急にデカくなったような気が
するのですが、どうしたんですか」
とあるセッションでの一コマです。
私の身体を見て、お客様が驚いていた
様子です。
急激に体重を増やしたということでは
なく、セッションの前にトレーニング
を済ませておいたのですが、その時
はたまたまパンプアップが顕著に
現れていたというわけです。
このパンプアップの状態は、ボディ
ビルなどの大会で、選手が出番の直前
によく行っています。
主にプッシュアップやチューブを使用
したローイングなどが多いですかね。
もちろん、ウェイトを使ったエクサ
サイズの方がパンプアップしやすい
です。
さて、このパンプアップは「浸透圧」
が関係してきます。
筋トレなどの運動をしていると、
代謝産物として乳酸などが出て
きます。
乳酸などを含んだ水溶液は、溶質濃度
が高くなるので、溶質濃度の低いところ
から高いところ（ここでは筋肉）へ
水分が移動します。
そうすると、筋肉中の浸透圧が高まり
「パンプアップ」している状態になる
のです。
または筋肉が「張っている」状態とも
いいます。
この時は一時的に膨らむので、身体が
大きく見えます。個人差はあります
が、時間的には概ね30～60分ほど
でしょうか。
ですから、ボディビルの選手たちは
出番直前までパンプアップさせたり
するのです。
私個人の感覚ですが、プッシュ系の
筋肉の方が反応しやすいです。
特にベンチプレスなどを行った後の
上腕三頭筋は反応がよく、上腕が
かなり太く見えます。
今回、まさにベンチプレスを行なった
後ということもあり、お客様が驚かれ
たというわけです。
見栄えが一時的に大きく変わります
ので、コンテストなどに出場される
場合などは、是非ともやってみて
下さいね～
参考文献：生理学（南江堂）
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